営業「虎の巻66条」(基礎編9)

9、自社の商品に、こだわらず、他社の商品を進める。

自分の商品を売りたいから勧めている訳じゃない、お客様に必要だからと印象付ける為に、一度、引く営業も有効です。

私は、無茶苦茶、健康オタクで、体に良いと言われる物や健康食品は、結構食べてきました。最近では、水素を毎日飲んでいます。

健康食品を販売している方と、ある交流会で隣に座った。その方が、熱心に、健康について語る。その時、私は、他社の、その種類を飲んでいると言ったら、全否定された。自社の商品の素晴らしさ、他社の商品の欠点をしきりに語り、飲むなら、私の売ってる商品じゃないとダメだと言わんばかりの勢いで話す。

とても、不快だった。勿論、彼の会社の商品が優れているのかもしれない、でも、私が飲んでいるのは、無意味とまで言われて、気分に良いものではない。明確な数値で見れるデータでも有れば良いが、それでも、いきなり否定されれば気持ちの良いものではない。と言うより、自分の商品を売りたいだけじゃないの?と感じる。

先日も、酔っぱらっている知人に、連れの女性が、無理矢理、健康食品を一箱を渡し、今飲んでるのはダメだから、明日から、これを飲みなさい、お金は、明日、振り込んでよと言って帰って行った。酔っぱらってる彼に、どうするの?と聞いたら、飲みませんよ、返しますよ、と言った。

他を否定して、自分の商品をごり押ししても、お客様の心は、動かないって事です。

以前、自然食品を販売している店のオーナーと食事をした時に、ちょうど私が、酵素にハマっている頃で、酵素の話で盛り上がった。当然、その方の店でも、酵素の販売は行っているようで、酵素は、素晴らしいですと言われ、話が盛り上がった。その方は、私が飲んでいるのとは違うメーカーの酵素を販売していたが、私が飲んでいるのも素晴らしいと、褒めて、続ける事が重要ですと言う。

結果、私は、せっかくだから、その方が売っている酵素を飲んで見る事にした。正に、自分が売っている商品を勧める訳ではなく、酵素自体が体に良い事を言い、他社の商品でも、何でも継続して使う事を勧め、自分の所の商品の特徴を説明され、私は、購入を決めた訳です。

ある時、パーティーに行くネクタイを探しに、よく行くデパートの中にあるブランドショップに行った。顔なじみの店長に、その店にあるネクタイではなく、スカーフを勧められたのだが、今一シックリ来ない。すると、店長は、名札を外し、私を、別の階の、別のショップに連れて行き、そこの商品を勧めた。その結果、彼が居る店に戻り、初めに勧められたスカーフを買った。

これも同じ事です。元々、ネクタイを買いに行ったので、スカーフは、違和感が有った。でも、店長は、パーティーなら、ネクタイより、スカーフの方が、華やかで良いから、スカーフをする事が、私にベストと思ってくれて勧めた。でも、初めてのスカーフで、何となく気取った感じが好きになれなかった。だったらと、別の店にある、ちょっと地味な感じのスカーフならと勧めてくれた訳です。

この店長は、自分の店のネクタイを売る事より、私がパーティーに参加するには、ネクタイより、スカーフをする事が、ベストと考えた訳です。決して、自分の店のスカーフを売りたい訳ではない、何処の商品でも良いから、スカーフをして行くべきと勧めてくれた結果、その店のスカーフを買う事になった。

自分の商品を売りたいから勧めている訳じゃない、お客様に必要だからと印象付ける為に、一度、引く営業の形です。ただ、この店長も、先程の自然食品のオーナーもそんな計算をして、営業した訳じゃない。目の前のお客様に、喜んで頂きたい、その気持ちが、このような行動になり、結果として、彼らが販売している商品を購入した訳です。

販売テクニックは重要ですが、その前に、お客様に喜んで頂きたい心が有る事が前提になります。

 


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